ゼロクーポン債は老後のために安全性の高い債券

金融教育

ゼロクーポン債とは?

ゼロクーポン債とは配当の支払い(クーポン)がない債券です。購入時には額面より安く買うことができ、満期がきたら額面と同じ金額を受け取ることができます。額面より安く買うことができるので満期時にはその差額を利益として受け取ることができます。

例えば、100万円の額面のものを70万円で買えば満期時に30万円の利益を得られることになります。

利付債との違い。

ゼロクーポン債とは異なり、利付債は1年に1度、もしくは半年に1度利息が支払われる債券です。満期時には元本が償還されます。

例えば、100万円のものを年利2%で買うと、毎年2万円ずつ受け取ることができます。

2つは何が違うのかというと利息の受け取り方が違うのです。なお利付債は毎年毎年利益が確定されてるので毎年税金が引かれてしまいます。そのため複利の効果が弱まってしまうのです。

利金には20.315%の源泉税がかかります。毎年毎年、金利に税金がかかるのと、30年後に利益が確定した後に金利がかかるのではかなりの違いが出ます。

ゼロクーポン債のリスク

メリットも多いですがゼロクーポン債のリスクも知っておきましょう。

1.為替変動リスク

ゼロクーポン債は外貨建ての債券であるため、為替レートによって価値が変動してしまいます。

例えば、額面1万ドルの債券を買った場合、満期時に1ドル=100円であれば100万円、1ドル=80円であれば80万円となります。ドルの価値が下がった場合には我々は損をすることになります。

一度に買わずに少しずつ買うようにして満期の償還日をずらすのが良いでしょう。

2.信用リスク

ゼロクーポン債は国家が発行する債券であるため、国家が破綻した場合にはその価値がなくなってしまいます。国家の国債の信用を図るために格付け機関が信用リスクを格付けしているので信用リスクを見てみるようにしましょう。

米国のゼロクーポン債の購入のススメ

ゼロクーポン債には米国債やEU債、カナダ債などがありますが、利率が高くても満期時にその国の信用度が落ちて、価値が暴落しては意味がありません。

そのため、米国債をオススメしています。

米国債は格付け機関での信用度も高く、安全性が高くなっています。現在の経済は米国を中心に回っており、30年で米国経済が破綻するとは考えにくいです。

今現在、国民年金は月額55000円ほどです。これからは減額や支給年齢の引き上げが起きることは間違いないでしょう。将来を考えると年金を自分で作っていかなければなりません。

年に1回、米国ゼロクーポン債を購入することで27年後から30年後に償還されたお金で自分年金ができるのです。

月額5万円ほど老後資金にプラスしたい場合には年60万円が必要であり、1ドル=120円で計算すると、額面金額で5000ドルのものを今から仕込んでおけば良いことがわかります。

野村証券のゼロクーポン債は現在は26年8カ月のものがあり、53.14%で買えるのでー40%のディスカウントで購入することができます。(2019.6月現在)

参照:ゼロクーポン債(野村証券)

まとめ

長期のものであればあるほど、為替の変動を受けにくく元本割れのリスクが減ります。30年ものの米国債は元本割れのリスクもほとんどありません。株と違って価格の変動も激しくなく、満期がきたら額面分受け取るだけなので、変動を気にすることがないのでストレスを貯めることなくコツコツと貯めることができます。

アメリカが破綻しそうなときは、全世界中どこでも金融危機が起きています。将来は誰にも分りませんが、アメリカの国債を買って30年後の人生を楽しむという生き方もありではないでしょうか。

 

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