日本のアパレルはどうなる!アパレル業界で働きたい人へ

日本と世界の歴史

 

アパレル業界っていいよねー。

店員さんもオシャレだし、服好きなんだよねー。

アパレルの業界って最近大きく変わってきたんだよね。

昔のイメージとは比べてどうなのかな?

アパレル業界の歴史

 

戦前はオーダーメイドで衣服を作るのが一般的でした。

1960年に日本のアパレル産業が確立されました。

1970年に入ると、自分の個性を表現する手段としてファッションが流行しました。

服というのは個性の象徴でした。

人の出会いは人と人が対面で出会うことで成り立ち、服は第一印象を決める上で重要なファクターの1つでした。

 

1990年に入ると、ユニクロが台頭しアパレルの低価格化が始まりました。

さらにZaraやH&Mなど流行っているデザインを安く販売するファストファッションというビジネスモデルを採用する企業も増え、高品質な商品を安価で購入できるようになりました。

 

2000年に入ると、SNSで個性の表現、内面のアピールができるようになり、外見上での個性の表現は減りました。

また、フリーランスや派遣など働き方が多様化してきており、服装にこだわる企業も減少していきます。

男性向けの商品としてスーツ、ネクタイ、ワイシャツなどがありましたが、クールビズ推進や服装自由の企業も増えたので、男性向けのフォーマルの需要も減ってきました。

その一方で伸びているのは予防や健康です。

将来はわからないので体を壊さないようにするための健康維持や病気予防のグッズが売れています。外見上美しくさせる服や美容についてのニーズが落ちてきています。

 

ユニクロの台頭

アパレルの経営者は衣服のトレンドを掴む能力に長けています。

海外の情報を探り、流行をいち早く取り入れ活かします。

ユニクロで安いものがどんどん売れたので、そのトレンドに乗ろうと他の経営者もコストカットを目指してしまったのです。

そのため、以前までアパレルで重視されていた生地の質や量・デザイン性・縫製の技術などが軽視され、品質の低い服ができてしまったのです。

軽視された結果として優秀なデザイナーやパタンナーが減ってきて、量産型の服しか作れなくなってしまったのです。

 

その後、優秀なデザイナー・パタンナーは独立し、デザイン性があり、安い服を自分たちで作るようになりました。

そのため、価格競争に巻き込まれてアパレル業界はさらに苦しくなっていくのです。

ユニクロは徹底的な品質管理と在庫管理を行い、高品質な商品を安く提供しました。また日本のニーズが縮小していることを見越して早期から海外への展開を行い、経常利益も増えてきています。

ユニクロの強みは企画から製造、販売まで行っていることで、消費者から吸い上げたニーズを素早く反映できることが強みです。このような企業をSPA(製造小売業)と言います。

 

ECサイトの台頭

共働きが増え、ゆっくりと店舗でお買い物をする時間が減りました。

そのため、ネットで多くの衣服が見れるzozotownなどのECサイトを利用する消費者が増えました。市場規模・EC化率がともに上昇しています。

また、安いものを買いたいときにはメルカリを利用する人もいて、中古品を安く買うことができるので重宝されています。

最近ではファッションのレンタルやシェアサービスも人気が出てきています。

 

アパレル産業は縮小産業!?

参照:経済産業省

以上のように国内での市場は縮小しているにも関わらず、供給量は伸びています。それは海外からの参入が多くなってきているからです。量産型商品を安価で販売する場合には技術は必要なく、大規模に展開し、人件費の安い国で作るのが良いため、過酷な価格競争に巻き込まれます。

 

日本の繊維技術や裁縫技術は他に類を見ないほど優れていますが、衣料品の輸出は遅れています。

参照:経済産業省

逆に海外での需要は拡大をたどっており、これからアパレル業界で働く人はぜひ需要が拡大する業界で働いてほしいです。

海外での働くことや、ECサイトの運営などを視野に入れることもよいでしょう。

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